毛皮の下の脂肪層を突き抜けた状態での抵抗値を測定しました。
測定ポイントを変更すると、大きく異なる値になったり、少しだけでほとんど同じであったりします。

測定したのは メス です。5月下旬に近いというのに脂肪層が意外にありました。
乳頭を見れば授乳開始していないと判断しました。
電殺処理の箱ワナなので、流血飛散や銃声などの環境負荷が少なく捕獲間隔が短いという特長があります。

68kΩ 68キロオーム という測定値でした。
電殺パワーは、通電ポイントと通電時間と通電電流が重要です。
実際の処理においては計算値・理論推定値から、いかほどの余裕や安全率を見込むべきかが大切です。
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一般の家庭商用電源の場合 100V、人体の電気抵抗 500オーム とされています。
単純にオームの法則で計算してみると。
電流=100V/500Ω 電流は 0.2A と計算されます。

画像クリックで拡大できます。
上の表4.1.2 電撃時間に対する危険接触電圧と危険電流 を見れば、
0.8秒 100V 200mA とあります。 1000mAで 1A なので、
0.2A は 200mA となります。 200ミリアンペアと0.2アンペアは同じです。
人体の電気抵抗 500オーム と家庭電源 の場合、 0.8秒 は危険ということです。
濡れていたり、その他の悪条件あれば 10倍も100倍も危険が増す場合があるようです。
もっと短い時間でもかなり危険になるということです。
今回のイノシシの測定抵抗値は計算結果がすべてではなくて、
その計算結果の、100倍 1000倍 の範囲でも考えてみなければなりません。
数十分の一 数千分の一 の範囲でも考えてみなければなりません。
電気抵抗率の比較表を参考にしてください。

http://kariken.sblo.jp/article/110074834.html

http://kariken.sblo.jp/article/106174489.html
電殺器の知識は以下から詳しく得られます。
http://newfuel1.com/kariken/densatu.html
狩研究会
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2017年07月27日
新型 電気ヤリ
http://kariken.sblo.jp/article/180463735.html
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