紀州犬を使った単独猟が最初で、和犬の組猟に誘っていただき数年、その後はワナ猟と単独犬猟。
近年の3年ほどは地元猟友会の役員になり、さらに地元支部の約110名の役員になって組猟が増えました。
最初は日本犬保存会の純血紀州犬を鈴鹿江藤犬舎から三重系と和歌山系を購入し、
ブリーダーとして展覧会にも出展していました。
仔犬は亀山江藤犬舎や、鈴鹿江藤犬舎に買い上げていただいたことが幾度かあります。
純血種は非常に明確で、使いにくいともいえるけれど、雑種とは異次元だと思います。
そのご、
病気になられた先輩狩猟家より、チャンピオン系のフランス純血ブルタニースパニエルを委託。
非常に賢いけれど、イノシシや鹿や ヤマドリは紀州犬に比較して全く無理でした。
偶然にも、黒ラブを2頭飼育することになり さすがに無理なので1頭は近隣の知人に譲りました。
同胎なのに、飼育環境で非常に異なるものの黒ラブは飼育困難でした。
ウンコがでかく、多いのにまいりました。
訓練は非常に短時間に覚えて、ウルトラなんだけれど、無視するというかルール破る。
体躯がデカイだけに、非常に疲れました。
仕事や、子育てしている家庭状況での黒ラブは生活破壊になると思いました。
あれは、黒い悪魔ですね。
さらに、その後 日本犬保存会の純血の柴犬を結婚で飼育できなくなった方から委託されました。
キジなどには使えましたけれど、イノシシは無理で、鹿にも無理でした。
あくまでも単独猟での私の経験です。
紀州犬とは異なり、スピードや咥えて持ってくる能力が紀州犬が高い経験でした。
ただ、純血紀州犬の攻撃性や繁殖期などの異常な攻撃性は飼育困難であると認識しました。
私は狩猟を趣味とか、スポーツとか考えたことは一度もなく、そんな考え方は忌避して嫌いです。
私にとって狩猟は、大自然の恵みを食するものであり、春の雪の下に埋もれた ふき。
春のコシアブラ 春のタラの芽 春の行者にんにく そして秋のキノコ類と同列です。
おいしいのは、今は危険で食べられない 鹿のナマレバー 鹿のナマ背ロース がかっての最高でした。
イノシシもおいしいけれど、捕獲時季や個体などで落差が大きい。
犬追いの捕獲は弾傷だけでなく、犬の噛み損傷とか、長時間の逃走による肉質劣化がイノシシにもある。
一番おいしいのは、3mm ワイヤーワナでの静かに座っている状態での頭部打ち抜きです。
とんでもない無知な連中が、3mmワイヤーを禁止しました。
現在は狩猟で3mmは違法で、有害駆除では地域によって可能です。
3mmワイヤーや、大輪を禁止したから鹿やイノシシは急増しました。
狩猟人口の減少なんかウソです。
法改正した連中に損害賠償させるべきです。
犬がかかるワナなんか、組猟に絶望した連中の無知の結果です。
正統派のワナには犬は怪我しません。
50cmより大きな輪にかかる犬なんかいません。
くくりわな でなく。 くぐりわな があったから農林被害が少なかったのです。
釣竿のようにしならせる技、犬は怪我もせずに外れるワナ、穴が掘れるところでは掘ればいいし、
掘れないところでも獲れるし、傾斜でも平地でも獲れるけれど、得意で獲れば快適です。
故 薮野氏より伝授されました。
実に単純明快、誰でも実行できるのが名人芸です。
特別な運動機能や長時間の訓練は無用です。
狩猟は知識であり、科学であり、蓄積であり、伝承です。
無理しなくても、獲りやすいところで、好き勝手に捕獲できるようになれます。
個人で捕獲すれば、何をどうしようと選択肢が多様で、十数回経験すればかなりの発見があります。
年長者からの助言なども非常に重要であるも個人捕獲でないと試行できません。
単独ワナ猟は、おいしい狩猟肉には不可欠です。
組猟も大切だけれど、まるまる1頭を好き勝手にできるのは単独猟の特権です。
分け前が少ない組猟ならば、鹿の舌 鹿タン 鹿の内ロース 別名 鹿のフィレ ヘレ
をいただいてもいいかと尋ねたら、ほぼ いいよと許可出ると思います。
刃長さが短いからこそ採れる部位です。
長い刃物は おいしい狩猟肉採りには邪魔で、困難です。
血抜きがあろうと、なかろうと 鹿タン は非常においしく食べることができます。
調理にコツがあって、沸騰した水につけて白化した浮層を除去して塩コショーでフライパン焼き。
今は寄生虫や病原菌でナマ食できなくなった、鹿ナマレバー 鹿ナマ背ロース とは異なるけれど、
その価値に近いオイシイ部位です。
冷めたら、おいしくないし。沸騰水で アク ぬきするほどいいようです。
狩研究会
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