2016年12月29日

電殺は捕獲率向上の可能性

11月中旬にイノシシが2頭入った箱ワナに、鹿が2頭入りました。

  25日の日曜の朝、点検に行くと箱オリの中に足跡が沢山あるも扉が落ちていなかった。
  前日に巡回した仲間が、扉が降りていたのでセットしなおしたという。
  トリガーセットが間違って、シャミ糸を強く引っ張ってもトリガーは動きませんでした。

24日の朝にも足跡が周辺にあったとのことなので、
私が正しくセットした25日夜に捕獲できるかもしれないと思っていました。
26日、27日の朝には捕獲できていなかったけれど、降雪のあった27日夜に捕獲できました。

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この箱オリA の2016年の捕獲は、
1月  鹿1
2月  イノシシ3頭 同時捕獲
11月 イノシシ2頭 同時捕獲
12月 鹿2頭 同時捕獲

別の箱ワナB 有害駆除
8月  鹿2頭 同時捕獲
10月 イノシシ3頭 同時捕獲

今回、箱ワナの中に鹿2頭が入っていて、外に大きな鹿が1頭いたそうです。
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電殺による捕獲率向上の可能性を考えると、
1:電殺は銃声させないので周辺にいても驚かせることなく警戒心を高めない可能性がある。
2:電殺は迅速に処理できて、血液の飛散なども無いので、警戒心を高めない可能性がある。
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箱ワナによる同時捕獲のノウハウ・コツは、現地でのエサ散布とエサ置きにあると考えています。
何より、巡回で人間の痕跡を少なくすることも大切だと考えています。

故薮野氏は、月齢 潮の満ち引きと関連があるようだと捕獲実績表を指し示しながら解説されました。
氏の解釈では、潮汐は月明かりと解釈できて、イノシシや鹿は明るいと自分の影に驚くとか・・・・

  私も自分の捕獲実績で分析してみたところ、捕獲実績数が少なすぎて差異がでませんでした。
  数百という実績がある先輩の具体的記録は興味深いと考えています。
  毎年、50頭以上 30年、40年と捕獲したプロ猟師の私見を紹介しました。


狩研究会
posted by 狩研 at 09:14| Comment(0) | 電殺基礎資料

2016年12月26日

イノシシ大暴れ滋賀

各地で野生鳥獣による被害が増えています。
イノシシとの遭遇による怪我人が増えています。
滋賀県の事例です。
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引用
  略
  散策していた同市の男性(78)ら4人が相次いでイノシシに襲われ、重軽傷を負った。
  イノシシは約25分後に現場から約500メートル南東の川の中で見つかり、彦根署の依頼を受けた
  県猟友会員がライフル銃で射殺した。

  男性は左手薬指をかまれて重傷。観光や釣りをしていた愛知県や岐阜県などの38〜74歳の男性3人
  もかまれたり、体当たりされたりして頭や手に軽傷。

  同署によると、イノシシは5〜6歳のメスとみられ、体長約140センチ、体重約100キロ。
  イノシシが逃げ込んだ川の南側には民家があり、同署は付近の約50軒の住民に射殺が終わるまで屋内
  退避を呼び掛けるとともに付近の市道も封鎖した。
  略

  2016年12月25日 20時24分  京都新聞
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道路上で自動車と衝突したイノシシ、エゾ鹿、鹿などの処分に電殺器が利用される場合があります。
道路管理者の行政団体や民間企業などに狩研電殺器を販売した事例が幾つもあります。

自動車と衝突した後も、道路をウロウロして危険な場合があるそうです。
猟友会の出動まで待っていられない状況があるようです。

先日、高速道路の上下線をウロウロした鹿がいました。
関係者限定の駐車場ゲートが開いたままなので、そこから進入したようです。
衝突した車両からの申告はなく、道路には衝突時の痕跡があるとパトロールが話されていました。
大きなオス鹿で、大事故にならなくて幸いでした。
外見の損傷はそれほどありませんでした。


狩研究会
posted by 狩研 at 10:40| Comment(0) | TV 新聞 ニュース

2016年12月24日

足くくり ワイヤー 対応 電殺

ワナにも電殺器は使えます。
足ククリワイヤーをピックアップするのにコイル形状電極ならば簡単にできます。
ワイヤーにひっかけ、少しひねることができたら接触部が多くできます。
20161224 coil_mini.bmp

画像の左は木質棒に取り付けたコイル電極です。
画像の右は伸縮棒に取り付けたコイル電極です。
どちらもクランプ接続なので、左側クランプ電極と噛み合わせることができます。

導通性の良い金属製箱ワナ枠にクランプさせての通電もできます。
右側刺突電極にクランプすれば、鼻や口に接触させての通電ができます。
イノシシならば、噛み付かせての電殺もできます。

寸法サイズは形状変更できます。
材質は電気が良く通る銅合金系なので、適度に硬く、手で隙間間隔調整もできます。

突き刺すのに気分的な、心理的抵抗がある場合にも使えます。
小動物の電殺にも使えます。


狩研究会
posted by 狩研 at 20:32| Comment(0) | 電殺基礎資料

2016年12月20日

どこを通過するのか イノシシ 鹿

銃猟狩猟歴が50年という地元の、元公務員や、元民間企業社長氏などがおられます。
狩研究会の私と意見が異なる事例を紹介します。

経験豊富な先輩方々は、イノシシや鹿の運搬や解体を率先してされるばかりか、見事な刃物作業。
とても、追い越せないほどの技量差を認めます。

狩研究会の主宰者の私と、故師匠と おそらく一致するところは、
犬に追われたら、獲物はどこに逃げるかわからない・・・・  不同意。

どこに逃げるかわからないと、経験豊富な犬追い組猟の方々は断言されます。
まあ、だから ありがたい という事実があります。
間違いをタダス必要はありません。

私は、どんな先輩にも断言して嫌われています。
どこでも逃げるというならば、ワナはできません。ワナができるんは、いつなら どこだと・・・・
わかっているからです。

犬の放し方、犬の頭数の使いすぎ・・・・ あれやこれや。

狩研究会は、犬も飼育しているし 狩犬所有者もいます。
あれや、これや。

研究熱心でなく、普通に 静かに こつこつ 記録すればわかります。


電殺すれば、音も周辺の違和感もなく、捕獲率が高いと感じています。


狩研究会
posted by 狩研 at 01:16| Comment(0) | 電殺基礎資料

2016年12月06日

泥土の電殺

獲れてしまいました。どうしたらいいですか?

午前10時頃、K氏から入電。

箱ワナ設置場所を知らないので迎えにくるように依頼し、身支度を開始する。
   電殺器のバッテリー充電は前回と前々回からしていないので いけるかな?
   デジタル電圧計を差し込んでみれば、12.4V いけるな。
   狩研デジタル電圧計は差し込むだけで表示できるので簡単で使いやすい。

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底土が水分あるので導通が良好と思い込んだけれど、泥土は電気を流しにくいようです。
念入り通電として、鼻先にクランプをやり直して通電しました。

電殺処理は幾度経験しても、新たな発見があります。
右側刺突電極の尖端を黒く焦げた状態にしたままで10頭近く処理しているのも導通に関係しているのかも?

明日にでも、サンドペーパーで2分程度磨くことにします。

K氏の初獲物は、メスイノシシでした。
平日の仕事日なので、簡易現場解体としました。
農場での捕獲だったので、埋設してもらいます。
大きなホイールローダーのバケットは軽トラックの半分ほどもありました。

12月なのに、脂がほとんど無い。やせていました。
皮と筋肉の間には、寄生虫のシストが無く、内臓は取り出さない背中側からの処理でした。
肝臓や心臓は全く見ていません。

箱ワナ設置場所は子どもたちのいる施設から30mほどの農地でした。
電殺処理が適切で、必要な事例でした。


狩研究会
posted by 狩研 at 23:02| Comment(0) | 電殺基礎資料

2016年12月01日

狩猟ナイフ

イノシシ、鹿が増えて捕獲頭数が多くなり使用する刃物も数年前と変わってきました。
まるごと山から降ろすことが無くなって、ナイフで捕獲獲物を切り裂くことを避ける免許者が増えました。

じっくり捕獲獲物に取り組むと嫌がられ、報償金に必要な写真撮影などを短時間で済ませて、
次の包囲捕獲に準備するように求められます。

こういうところが、組猟 犬追い猟に参加するときの違和感です。

捕獲した獲物は、しっかり あれこれ 食べたい。
実においしく、たっぷり食べるには 必要な時間や必要な道具や、捕獲条件があります。

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モーラーナイフならば、ポケットに入れて移動できる安全性があり、数頭を処理できます。
最近は1日で数頭を現場で解体することが珍しくないので、軽くて安全で切れる刃物が必要です。

心臓や動脈を突き、短時間で心肺停止させるのに モーラーナイフ の長さで充分です。
心臓や血管が、どこにあるのか あまりよくわからないと 長い刃物が必要です。

刃物が長いと、いろんな部位を傷つけて、おいしい肉にできません。

散弾銃ならば12番  弾はマグナム トリプルオーバック 000B そういうのがイノシシと鹿。
トリプルオーバックは、おどろくほど遠射が効きます。
弾がでかくて、弾数も多いので ベテランが使用されています。
食べる部位の肉損傷が少ないのも特長です。
3インチマグナム銃でないと、薬包が長いので銃によっては使えません。

バックショット 00B  9粒 とか 6粒 とか、 近接ならば効果あります。
スラッグは肉を痛める事例が多いようです。
ライフル弾は、イノシシや鹿には 肉利用の観点からは ネックショット 首撃ちならばです。

弾がなんでも、食肉部位をトリハズス 刃物が何であるか、 好みです。

尻尾を切除するのは射獲したヒトがすべきです。
報償金申請のシッポ切除の刃物と、食肉刃物は別であるべきです。


狩研究会
posted by 狩研 at 01:25| Comment(0) | 装備